王子様の召使い?!

「んっ…ふぁ…」



だんだん呼吸が苦しくなって、酸素を求めようと口を少し開けると、なにやら生暖かいものが口の中へ入ってきた。



―――っ?!舌?!



桐島くんの舌がわたしの口の中をかき回しす。わたしの舌と絡もうとするので、わたしは懸命に逃げるが、すぐに捕まってしまった。



「やっ…ん…だめっ…」



どちらかのものか分からない唾液が口から流れ頬を伝う。



もうダメ―――



キスに慣れてないわたしは気を失いそうだ。初めてされたときとは比べ物にならない、甘いキス。



「ぷはぁっ…はぁはぁっ…」



やっと唇が離れた。苦しくて酸素をたくさん吸い込む。



「なんでこんなことするのっ…」



「別に。うるさかったから口塞いだだけ」



そんなんでキスしますか普通…