この人は自分がご主人様だからっていい気になりすぎなんだ！



わたしは桐島くんを思いっきり睨み、不満そうな顔で対抗する。



「はぁ。あんたさ、なんにもわかってないな」



へ…？なにがですか…？



わたしが不思議そうに首をかしげると、桐島くんは呆れたような表情をした。



「俺に逆らったらどうなるか、まだわかってないんだな、って言ってんだよ」



そう言うこと、桐島の大きな腕が、いきなりわたしの肩を掴んでベッドに押し付けた。



「きゃっ？！」



桐島くんはわたしの上にまたがり、わたしの両腕をがっしりとベッドに固定する。



―――こ、怖い。やだ…