ドアの前に立っていたのは桐島くんだった。



び、びっくりした…。さっきベッドに寝転がってたの見られたかなぁぁ。てか、女の子の部屋にいきなり入ってくるなんて失礼じゃん!



わたしがそう言うこと、桐島くんは少し不機嫌そうな顔をして、コツコツと靴音をたててこっちに近づいてくる。



な、なに?!そんな怖い顔で近寄らないでっ~~~!!



わたしは後ずさろうとしたが、後ろはベッドなのでこれ以上下がれない。



涙目になりながら桐島くんを見つめる。



「なんで逃げようとするんだよ。つか、ご主人様が入ってきたのにいい驚きっぷりだな。失礼でしょ」



え、わたし失礼なの?!確かにちょっと驚きすぎたかもだけど、ノックなしで人の部屋入ってくるほうが失礼でしょ?!



「し、失礼なのはどっちですか!」