ひとりの女の使用人さんがわたしのところへきて、「お部屋をご案内いたします。どうぞこちらへ」と言うので、わたしはその人の後に続いた。



な、なんだかやりずらい!どんな反応すればいいのかわからない!だって、センパイ使用人さんたちがわたしにこんなふうに接するなんて!ふええ!



あと、みんなすっごい笑顔だし!しかもしかも、イケメンさんとか綺麗な人ばっかだし!!こんな人たちが使用人だなんてもったいないくらいだよ!



この人たちと働くのか~。なんだか自信ないなぁ。



…いやいや!めげるな自分!がっつり稼ぐと決めたじゃないか!がんばれ自分!



自分にそう言い聞かせると、一歩歩くたびにすれ違う使用人さんたちにお辞儀をしながら、自分の部屋へと向かった。