王子様の召使い？！

桐島くんと睨み合っていると、さっきのがたいの大きい男の人が来て、わたしの荷物を運んでくれた。



「お荷物はお部屋までお持ち致します。どうぞお屋敷の中へ」



わたしは、「あ、はい！ありがとうございます！」と言い、既にお屋敷の扉を開けようとしていた桐島くんの後を追った。



桐島くんに、「遅い」と言われムッとしながらも、おそるおそるお屋敷の中に入ると―――



「「お帰りなさいませ、希輝お坊ちゃま、立花様」」



わたしは目をこれでもかというほど見開いた。



何故なら、そこにはたくさんの使用人たちがわたしたちの両側にずらーっと並んでいたからだ。



ひえ～～～！！すっごい！テレビでみたのとおんなじだ！！感動！



これだけ多くの使用人たちがお出迎えしてくれるなんて、さすが桐島財閥だ…！



…ん？ちょっとまてよ？