王子様の召使い?!

外に出たのはいいけど、何時にどこに行けばいいんだあっ?!(バカ)



あっそうだ!封筒!



そう思い、封筒から紙を取り出そうとしたとき―――



―――ガシ。



誰かに両腕を掴まれた。



「え…?」



見上げると、そこには妙にがたいの大きい、黒いスーツを着てサングラスをかけた男の人が2人立っていた。



ひいいいっ!!ごめんなさいごめんなさいわたしなにもしてないです家出とかじゃないです犯罪もしてないですだから離してくださいいいっ!!



男の人たちは怯えるわたしに少し驚いた表情をする。



「あっいえ、脅かすつもりはなかったのですが。もし脅かしてしまったのなら申し訳ありません」



意外な言葉に、へっ?と間抜けな声が出る。