急いでクローゼットを開けて、大きめのカバンと着替え、下着などを引っ張り出す。



「あっ!わたし学生だから教科書とか学校の制服もいるんだ!」



危ない危ない…と、教科書やらノートやらをカバンに詰め込む。制服は入りきらなかったので、着ていくことにした。



―――よし、準備完了!



ちょっと(かなり)雑に詰め込まれているそのカバンはかなりパンパンだ。お、重そう、、



「鈴香~~?何してるの~?はやく起きなさ~い!」



一階からお母さんの声がする。



どうせならもうちょっと早く起こしてくれてもいいのに…!っという不満をこらえ、「はーい」と返事をしてわたしは一階へ降りていった。