王子様の召使い?!

足に鋭い痛みが走った。



「あっ足、擦りむいてる」



少年にそう言われ右膝を見てみると、確かに擦りむいて少しだけ血が出ていた。



すごくひりひりする。…でも立たなきゃ。この人にまた迷惑かけちゃう。



そう思い、無理にでも立とうとしたとき、



ふわっとからだが浮いた。



「ひゃっ?!」



な、何が起きたの…?!



顔の横にはあの少年の胸、肩と足には腕が絡みついている。



こ、これってもしかして…



お、おおおお姫様だっこされてる~~~?!