王子様の召使い?!

「なにとぼけてるの~。この『住み込みで働きます。』ってとこに丸ついてるじゃない」



ほえ~~~?!住み込み~~~?!まってそんなのありですか?!



「お母さん寂しいけど、あなたが立派になって帰ってくれることを願ってるわよっ!(お父さんとふたりっきりで生活か♡うふふ♡)」



いやいやいや、お母さん。全然悲しそうじゃないじゃん。むしろお父さんとふたりっきりになれて嬉しそうだよ。



わたしは呆然と立ち尽くす。呆れてなんにも言えない。



ああ…もうだめだ。こうなったらやるしかない!くそう!!やけくそでもやってやるう!!



わたしは封筒を握り締めると、思いっきり階段をかけあがった。