「ただいまあ~」



家の玄関のドアを開ける。さっきはとんでもないめに合わせれて、もうくたくただ。



あの状況で桐島くんの召使いになることを断ってたら、またキスされそうで…怖くてオッケイしてしまった。



ファーストキスだったのになあ。あんなふうに強引にされちゃうなんて…!ひどい…



台所からは「お帰りなさい~♡」と、いつものようにお母さんの声が聞こえてくる。



「あ、ちょっと鈴香!まって!」



お母さんは二階へ行くめに階段を上ろうとするわたしを引き止めた。



てかお母さん…。相変わらず派手なお洋服。まあ、いつものことだけどね、、



わたしのお母さんは、(年の割には)きれいなほうだと思う。お洒落にも気を使ってて、美容に関してはとことん追求する。



わたしはそんなお母さんにはついていけないとこもあるけど、それでも自慢のお母さんだ。