嫌な予感。



「その代わり、俺の召使いになれよ?」



うぅ、結局それですか!



出会ったばかりの女の子に召使いになれとか言ってる人だから相当変な人なんだろうなあ。なるべく関わりたくないなあ。でもキスされるのもやだしなあ。…うわあああ!



桐島くんはわたしの困った表情を見ると、満足そうに笑い、そっとわたしの顎に指を添えた。



からだがびくっと反応する。



「じゃなきゃ、またキスするよ?今度はもっと甘いやつ」



優しい瞳、甘い声。



そ、それは困ります…



わたしはなにも抵抗できず、「…わかりました」としぶしぶ呟いた。