王子様の召使い?!

「はい、大丈夫です。あの、こっちこそなんにも考えずに走ってて…、ごめんなさい」



私がそう言うと、少年はニコッと笑顔を見せた。



―――キュンッ。



わ、わあ。この人、こんな笑い方するんだ。天使みたいだよおおお…!



思わず見とれていたら、すっと、顔の前に手が伸びてきた。



「なにしてるの?ほら、はやく立って」



う、うぅ。イケメンな上にやさしいだなんて…!



戸惑いながらもその手をとり、立とうとしたとき、、、



―――ズキッ。



「い、痛っ…」