王子様の召使い?!

「お、お断りします!そんな変なこと言うためにわざわざ呼び出さないでください!わたしは召使いなんてなりませんからっ…」



そう言って無理にでもここから逃げ出すため、桐島くんの腕をすり抜けようとしたとき―――



「んんっ?!」



勢いよく腕を引っ張られたかと思うと、そのまま強引に唇を塞がれた。



ひゃあっ…やだっ。なんでわたしキスされてるの…?!



「んん…やっ…きりし…ま…くっ…」



苦しい。呼吸が上手くできない。桐島くんの胸を思いっきり叩く。それでもやめてくれない。むしろキスはどんどん激しくなっていく。



「んっ…や…やめっ…」



自分でもびっくりするほど甘い声が漏れる。



思わず桐島くんのシャツの袖をギュッと掴む。そうでもしていないと、からだがふらふらして倒れそうだ。