王子様の召使い?!

「えええええ!!ムリムリひとりとか怖くて絶対ムリィ!」



夏希がいるから行けるんだもん…。ひとりなんてやだよ…!!



「ほんっとにごめんってばっ!途中まで一緒に行ってあげるからっ」



そう言って、やだやだと言っているわたしの腕を無理矢理引っ張って、3階の端にある3M教室の前まで連れていった。



うぅぅ…夏希相変わらず強引すぎ…



半泣きになっているわたしの頭を撫でながら、



「大丈夫っ!これも男子に慣れるチャンスと思うのよ!あんた男子と全然話さないし、このままじゃ彼氏もできないよ?あと、お礼も言わなきゃだし。がんばってね!」



と言って、去っていった。



……………………………………………。



あ、あの。改めて考えると、わたし今すごい状況に置かれてる気がする。