王子様の召使い?!

キーンコーンカーンコーン



「はあ~~、やっと終わった~。あたし退屈すぎて寝てたよ」



話を聞いているだけのつまらないオリエンテーションのあと、簡単なHRが終わり下校の時刻になった。



「そうだね、はやく帰ろっと」



クラスメイトもカバンを片付け、帰宅しようとしている。



―――バシッ。



突然、夏希がわたしの頭をスクバで叩いた。



「痛ったい!!なにするのもうっ」



夏希は涙目になっているわたしを見ながら呆れた表情で言った。



「なにがはやく帰ろっと、だよ!あんたにはまだこれから行くところがあるでしょっ!」



うぅ…わかってるよ…。わかってるけどなんか怖いんだもん…!