王子様の召使い?!

恥ずかしさできっとわたしの顔は真っ赤だ。



泣きそうになっているわたしを不敵な笑みで見つめている桐島くん。



すると、突然耳元で桐島くんがささやいた。



「逃げんなよ」



低くて、でも甘い声が耳元にかかる。



「今日のHR終了後、3M教室」



わたしのからだはその声にビクッと反応した。



それをみると桐島くんは満足気な表情をし、なにやら丸くなって話し込んでいた女の子の群れに戻っていった。



よ、よかったあ~~、さっきの顔近づけられたの、あの人たちに見られてなかったああ…



ってそうじゃなくって!!



ちょ、ちょっとドキドキしちゃった…