「今朝は大丈夫だった?俺の不注意でキミを転ばしちゃってほんとにごめん。足の傷、痛まない?」
ひえ~~~っなんだこの人!!
あの時は、「そんなんだから俺にぶつかんだよ」 とかいってたくせにっ!!
―――でも覚えててくれれたんだ。それに、急に優しくなるなんて…
その優しさが演技だとしても、わたしの頬が赤くなるような力をこの人は持っている。
わたしは戸惑いと怒りの表情を浮かべ桐島くんを見上げていると、さっきの女の子たちがさらに騒ぎ出した。
「えっ!希輝くんその子を助けてあげたの?!」 「先生が男の子が怪我した女の子を担いで保健室まで行ってたって言ってたけど、あれ希輝くんだったんだぁ!」 「えぇ~、あたしも担がれたかったなぁ~っ」
その声は、夏希の鼓膜が張り裂けそうなくらい大きな声よりも、遥かに大きな大きな声だった。
あ、あの。わたし場違いみたいなので席戻りますね…、なんかすみませんでした… と、自分の席を戻ろうとしたとき、スッと腕を掴まれた。
「ひゃっ…」
思わず小さな声が漏れる。
そして、気づいたときには既に桐島くんのきれいな顔が、わたしの顔のすぐ近くまできていた。
~~~っ顔近いよっ!!
ひえ~~~っなんだこの人!!
あの時は、「そんなんだから俺にぶつかんだよ」 とかいってたくせにっ!!
―――でも覚えててくれれたんだ。それに、急に優しくなるなんて…
その優しさが演技だとしても、わたしの頬が赤くなるような力をこの人は持っている。
わたしは戸惑いと怒りの表情を浮かべ桐島くんを見上げていると、さっきの女の子たちがさらに騒ぎ出した。
「えっ!希輝くんその子を助けてあげたの?!」 「先生が男の子が怪我した女の子を担いで保健室まで行ってたって言ってたけど、あれ希輝くんだったんだぁ!」 「えぇ~、あたしも担がれたかったなぁ~っ」
その声は、夏希の鼓膜が張り裂けそうなくらい大きな声よりも、遥かに大きな大きな声だった。
あ、あの。わたし場違いみたいなので席戻りますね…、なんかすみませんでした… と、自分の席を戻ろうとしたとき、スッと腕を掴まれた。
「ひゃっ…」
思わず小さな声が漏れる。
そして、気づいたときには既に桐島くんのきれいな顔が、わたしの顔のすぐ近くまできていた。
~~~っ顔近いよっ!!
