「なにすんのよもうっ!!」



「バーカ、勘違いすんなよ。別に優しくしたわけじゃないし」



な、なによっ!さっきと全然態度ちがうしっ…!!



「こ、こっちだって希輝くんが優しくしてくれるなんて期待してないもん…っ!」



思わず反抗的になってしまう。



「あっそ。まあ、まずあんたはその可愛くない性格を直した方がいいと思うけど?優しくする気も起こんねーよ」



「…なっ!」



ほんと、とことん嫌なやつだっ!どこまでも人をバカにしてっ…!!



よし、帰ろ。こんなとこに居ても希輝くんに虐められるだけだ。逃げよう。



わたしはキッと希輝くんを睨み返しベッドから降りると、バタンとドアを閉めて部屋から去っていった。