王子様の召使い?!

「わかった…」



赤くなる顔を悟られないように下を向く。



「で、でも、もうこんな強引なことしないで…っ」



わたしはベッドのシーツをクシャっと握りながら言った。またなにか言い返されるかと思うと怖くなる。



「…あぁ。悪かった」



しかし、希輝くんの口から出てきたのは意外な言葉だった。



わたしはキョトンとした顔で希輝くんをみる。



「ひ、希輝くんが、謝った…っ?!」



「あ?なんだよ、俺だって謝るくらいのことはするだろ。人間なんだから」



「あはは…。そうだよね…っ」



もっと言い返されるかと思ってたのに、ちゃんと謝ってくれたから少しびっくりした。意外と素直…なのかな?



って!そりゃあそうだよ!あんな酷いことしたんだから!当たり前だよ!