王子様の召使い?!

「あんたはそうじゃなくても、男はそう勘違いするんだよ。ちょっとは自覚しろ」



希輝くんはわたしを触るの手を止め、あらわになった白い胸元をキャミソールで隠した。



そして、わたしを冷たい視線で見下ろすと、その形のいい薄い唇をゆっくり動かした。



「あんたは俺のものだ。他の男に構ってる暇があったら、俺を満足させる行動をしろ」



「…っ」



低く、綺麗な声で囁く。



俺のものって…わたしはものじゃないもん…っ。



でも―――



こんなにも俺様で強引で、嫌いな人なはずなのに、希輝くんの言葉を聞くと胸が苦しくなるのはどうしてだろう。



「返事は?」



う、うう…