王子様の召使い?!

「なんだ、感じてんじゃん」



「…っちがう!もうやめてっ…」



熱い。希輝くんに触られたところだけ、熱に包まれているようだ。



―――どうしてこんなことするの…?



そんな顔で希輝くんを見る。でも、希輝くんは冷たく微笑むのをやめない。



「やぁっ…」



左耳を唇で掴まれ、思わず変な声が漏れた。



「耳、弱いんだ?」



「ち、ちがっ…んぁっ…」



反論しようとしたのに、今度は右耳をベロリと舐めれられた。



「ねえ、その喘ぎ声わざと?誘ってるようにしか聞こえないんだけど」



「っ…ちがうもん…っ」



目に涙をためながら、眉にきつく力を入れ希輝くんを睨む。