王子様の召使い?!

すると、希輝くんは容赦なくわたしをベッドに押し倒した。



わたしの上にまたがり、両手を完全にベッドに固定する。



ニヤッと、希輝くんの口角が上がった。



ゾクリと背筋に寒気が走る。



「ひ、希輝くん…?」



震える唇から出た声は、か細くて今にも消えそうだ。



「他の男に色目使ってんじゃねえよ」



わたしの耳元で低く囁く。耳に吐息がかかり、身体がビクッと反応する。



「…っ!色気なんて使ってないっ」



「使ってたじゃねえか。古田っていうヤツに。さっき抱きついてたよな?」



「あ、あれは違うもん!わたしはそんなつもりじゃ…」



「あぁ?俺に言い訳しようって?」