王子様の召使い?!

わたしは希輝くんを睨んでいたが、希輝くんはわたしの隣にりっくんがいることに気付いたらしく、眉をひそめた。



「どうも」



りっくんはいつもの柔らかい笑顔で希輝くんに言う。



「あぁ」



それに対して素っ気いない態度の希輝くん。



愛想なさすぎっ!怖いよっ!



「それじゃあまた明日ね、鈴香」



「あ、うんっ。ばいばい!」



わたしは笑顔で手を振る。明日ってことは、りっくんも住み込みなのかなあ。



「おい、部屋に戻るぞ」



「へっ?!」