わたしはガバッとりっくんから離れた。



「ごごごめんなさいっ。抱きつこうとか、そんなつもりはなかったの…っ!」



顔を赤くしながら必死に言う。



どうしよう〜〜〜!痴女とか思われたらどうしようう〜〜〜!!



「いや、俺は別に、あのままでもよかったけど…」



「え…?」



りっくんが照れながら言うので、わたしは不思議そうに首を傾げる。



「プッ。鈴香、分かってない。まあいいや。とりあえずこのお皿運ぼ」



「え、あ、うん!」



わたしはよく分からないままりっくんの後を追った。