王子様の召使い?!

「なに人の顔じろじろみて。まっ、鈴香がおかしいのはいつものことねっ」



と、ニヤッと笑いながら言った。



うぅぅ…夏希も美人な顔にそんな怖い笑い方は似合わないよ…。そしてひと言多いです。



「にしてもさぁ、その王子様って人?お姫様だっことかかなり大胆だよね。もしかして初めから鈴香を狙ってぶつかってきてたりして」



え、えええ?!そんなことあるわけないじゃん!!かわいくもないこのわたしを狙うなんてっ!!



「はは!その顔は本気にしてないようですねぇ~~鈴香ちゃんっ♪」



「あ、当り前だよ!わたしは夏希みたいに美人さんじゃないもんっ」



それに、あんなこと言う王子様はもはや王子様じゃなく、大魔王みたいだったよ…。



「はぁ、まったく。あんたはなんにも自覚してないんだから。まっ、それがいいんだけど」



自覚…?なにを自覚すればいいの??



不思議に思い首をかしげていると、



「あぁ~~もうその顔!いじめたくなるのぉ~~~っ!!」



といってわたしの髪の毛をわしゃわしゃしてきた。