王子様の召使い?!

夏希が呆れたように呟く。こんなに困った表情をしている夏希を見たのは久しぶりだ。



「おっ、夏希ちゃんじゃん〜!どうしたの?」



「そろそろディナーの片付け始めるから使用人も手伝えって、集合かかってるよ」



「え、まじ?!やば、俺そういえば片付け当番だったわっ。サンキュ夏希ちゃんっ」



翔太さんは慌てて厨房へ走っていった。



「鈴香、あんたもするでしょ?片付け」



「もちろん。バリバリ働かないとねっ」



やる気満々で腕まくりをする。さっそくお仕事だっ。



「希輝くん、わたし行ってくるけど、瑠花さんよろしくね」



瑠花さんはまだ希輝くんにベッタリくっるいている。ほんとに希輝くんが好きなんだなあ。