私が震え出した時の山科の反応に私は、驚いてしまった。だって…私の知ってる山科は、絶対にそんなやつじゃないから!!

時は、3年前…。高3の冬だった。
私は、いじめにあっている…。今日も…上履きが…ない。

教室につくと…椅子と机が廊下に出されていた。
静かに教室に戻す。
椅子には、案の定座れない…。画鋲がボンドで貼り付けられている。

「はぁ…。」
「何~ため息ついてんだよッ!!」
ゴツッ
後ろから、山科が鞄で叩いてくる。
どんだけ固いのが入ってるのか、頭全体がガンガンする。

よりによって…山科は隣の席だった。

「秋羅!!やめろよ。嫌がってんだろ!!」
「フン!からかってるだけだろ!!チッ…わざとらしいんだよ!!痛がりかたが!!」
いや、本当に痛いんだってば!!

今日は一時間目から体育だったから、トイレで着替えてきていた。
どうやら…この二人ももう着替えていたみたい…。

とりあえず…メガネを取って…早めに移動をした。