俺は、前略みたいなの嫌いだから…そのままをチャチャッと話す。

高校に入ったばっかのときだ。あまり知り合いもいなかったから…一人で昼休みを過ごしていた。弁当は…コンビニで買った。
教室から一番離れた階段を選んで…食うことにした。

バタバタ…ドシャー!!
下の階からだろうか…何かが崩れる音が階段中に響いた。

興味本意で…俺は、音のする方へ降りていった。

そこでは…眼鏡の女が足首を押さえてうずくまっていた。

おいおい…大丈夫かよ。
俺が近づこうとすると…女は顔をあげた。
そして…焦った顔をして、散らばった書類を集め始めた。

「てつだうよ。」
俺が端のノートを拾ったその時…
パシッ
何も言わずに…手の中のノートを取って去っていった。

…感じ悪。
これが…この女への第一印象だった。