空に雲ひとつない晴れ日和

太陽の光がカーテンの隙間から
入ってくる。
── ピピピッ、ピピピッ
カチャッ…

「もぅ朝かぁ…。夜中まで起きてたからなぁ…まだ眠い。」

本を読むのが大好きなあたしは、
また新しい本を見つけて朝になるまで
読んでいた。読むと時間なども忘れてしまう。

「行って来まーす。」
「あっ!おはよー。莉恵!今日も小さくて可愛いねぇ。」
「可愛いとかないよ麻紀ちゃん。」

この子は、飯塚麻紀。
あたしと同じ16歳。
あたしの1番信頼出来る大親友。

「あれ…?莉恵また目の下に隈出来てるよ?また本読んでたん?」
手が私の顔にそっと手を置いた。
「う…うん笑今ね?凄いハマってる本があってね。」
「はいはい笑。全く莉恵は本の話になると話が止まらなくなるんだから。笑少しは携帯とかいじればいいのにぃ〜。」
笑いながら私に言ってくれた。
「だって…。携帯とか楽しい事ないし。」
「えっ?楽しいよ?ほら今流行ってるじゃん。雑誌とかに載ってるあのアプリ。莉恵もやろうよ?」
「あたしは…いいよ。」
こんな会話をしてるうちに
学校に着いた。