頑張るしかない

それしか考えられなくなった


寒い冬になりインフルエンザが流行りだした。

その時はまだお腹の中にいた妹
母は絶対インフルエンザにかかってはいけないのであまり外に行くことはなかった。


でも兄がインフルエンザにかかってしまった。

「隔離しよう」

そう父が言った



その日から兄は隔離され一人でヘアに閉じこもっていた


「必要以上に外に出るな、トイレのとき以外は絶対に出るな。」

兄はそれを忠実に守った

でも母は心配だったのか頻繁に兄の部屋に行った。

「熱は?喉痛くない?熱くない?」

何度もいくもんだから父が怒った


「うつったらどうするんだ!赤ん坊が生まれてこないぞ!」