暖かな桜舞う季節も過ぎ、じめじめとした夏手前の6月を迎えていた。
高校生活にも慣れ、友達もまあまあ退屈しない程度につくることができていた。
最近になってやっと話すようになったクラスメイトと電車に乗り、英語の必要性の無さについてひたすら愚痴をついて駅で別れた。
ちょうど工事現場の前を通りかかった時、その光景を目にした。
3人で1人を囲むというドラマでしか見たこともないような高校生たちが織り成すイジメ。もしかしたらカツアゲかと思ったが、目線を上にずらした瞬間、その予想は打ち砕かれた。
本。1人が本を高くあげて、取ってみろと言わんばかりに揺らしている。
誰も聞いてやしない。ハッキリ言おう。ガキ....じゃなくて、子供だ。
あいつ等も私も日本の法律上では子供だ。だが、大人の階段を登り始めたいい歳の学生が、あんな幼稚園児の男の子が好きな女の子に振り向いて欲しくてついついやってしまうようなイジメをやっていいわけない。というよりやっちゃいけない。しかも相手は女じゃなくて男。微笑ましいもなにもあったもんじゃない。
高校生活にも慣れ、友達もまあまあ退屈しない程度につくることができていた。
最近になってやっと話すようになったクラスメイトと電車に乗り、英語の必要性の無さについてひたすら愚痴をついて駅で別れた。
ちょうど工事現場の前を通りかかった時、その光景を目にした。
3人で1人を囲むというドラマでしか見たこともないような高校生たちが織り成すイジメ。もしかしたらカツアゲかと思ったが、目線を上にずらした瞬間、その予想は打ち砕かれた。
本。1人が本を高くあげて、取ってみろと言わんばかりに揺らしている。
誰も聞いてやしない。ハッキリ言おう。ガキ....じゃなくて、子供だ。
あいつ等も私も日本の法律上では子供だ。だが、大人の階段を登り始めたいい歳の学生が、あんな幼稚園児の男の子が好きな女の子に振り向いて欲しくてついついやってしまうようなイジメをやっていいわけない。というよりやっちゃいけない。しかも相手は女じゃなくて男。微笑ましいもなにもあったもんじゃない。



