「全然動物見つかんねぇぇぇぇぇ」












大自然の中1人叫んでみたけど、特に何の反応もなし。



首に一眼レフを掛け、背中にレンズがぎっしり入ったリュックをしょい、左肩には三脚を担いで、右手にそこら辺で拾った木の棒を持って、草をかき分けながら前に進んでいた。





「一体どこに居るんだよ、動物は...」



ぶつぶつ言いながら、探し続けて2時間は経つ。運が悪いのかなぁ...


肩をガックリ落としつつも、した向いてちゃ「見えるものも見えないよな!」って自分で自分に言い聞かせて、必死に上を向いて歩いた。




そしてしばらく歩くこと15分。








「ピィー....ピィーックル..ピィー」