永遠のヒーロー

「いやーにしても高橋先生が担任って進路大丈夫かな?」


葵が不安そうに言った


「まぁ確かに でも熱血教師だし大丈夫でしょ」


私も不安だけどね…


「岡崎さーん!」


後ろから声が聞こえた


葵のこと呼んでるみたい


「葵 呼ばれてるよ」


「うん」


葵は後ろを振り向いた


私も続いて後ろを向く


「あっ、今西(いまにし)君」


そこに立っていたのは息を切らした今西君だった


今西君はバスケ部のキャプテンで結構モテる


確か同じクラスだったよね


「どうしたの?」


葵が首を傾けた


「あの… その… 話があって…」


今西君の顔は真っ赤だった


なるほどね


「じゃあ先帰ってるね!」


「ちょっと! 美里!」


私はその場を逃げるように走った