「何ニヤニヤしてんの」


葵の突然の言葉に私はハッとした


「ニヤニヤなんてしてないよ!」


本当に葵は…


昨日こと思い出してただけなのに


「まさか良いことでもあったのー?」


「ないない ないから!」


私は全否定した


「お前ら帰らねーの?」


悟が時計を見ながら言った


「あっ、やばっ バイト! じゃあね」


葵はバタバタと教室を出た


「さぁ、俺たちも帰るか」


「あっ、ごめん 今日は行くとこあるの」


「珍しいな お前が用事なんて」


「うるさいなー じゃあね」


今日はコイツと帰らなくていいんだ


ラッキー


私はルンルン気分で病院に向かった