永遠のヒーロー

受験が始まっても龍の姿はなかった


龍は私の次の受験番号


でも後ろの席は空席だった


受験はあっという間に終わった


結局龍が来ることはなかった


ふと携帯を見ると着信が


誰だろ…?


私は電話をかけた


「こちら大和中央病院ですが」


病院…?


「あの… そちらから電話があって」


「交通事故のことですね 先ほどあなたの知り合いの神崎龍様がこちらに救急搬送されてきました」


私は理解出来なかった


龍が交通事故?


「それで最後に電話履歴があったので電話させていただきました」


「あ、そうですか…」


私は曖昧な返事をして電話を切った