涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




「ダメ、じゃないよ。」


怜に一人で会いに行くのは、ほんの少し怖かった。

今更なんだよ、なんて言われたら立ち直れない気がした。

甘えたの怜が、言うわけはないと知っているけど。

それでも、やっぱり…不安、だった。


「…夏希。」

「ん?」

「俺がいるからね。」


やっぱり秋山君は、なんでも見透かしたように言葉を発する。