「ていうか、怜君の彼女は誰なの?」


美羽の質問に淡々とと答える。


「鞠さん。」

「タメ?年下?」

「えっと…」


そういえば…それは知らない。

美羽に質問されたことで、鞠さんの年齢を知らないことに気付いた。


「…いくつだろ?」


朝、鞠さんだと思う人を見たけど…

あの時は何も気にしてなかったけど確かにあれは


「隣の高校の制服…着てた、気がする。」


城之内高校の制服だった。


「城之内!?」

「う、うん。」

「よりによって、あのお嬢様高校か…」


そう、城之内高校は女子校で、お金持ちのお嬢様しか集まらないという本物のお嬢様高校だ。

この美羽の反応は当たり前だ。

普通はそんなお嬢様高校のお嬢様と出会い、結ばれることなど、まず、ない。