「…朝、か。」 重い体をベッドから持ち上げて、外を見て、朝なんだ、と実感する。 あの状態で、お泊まり、なんて出来るわけもなく、秋山君に送ってもらった。 右手に握られた携帯は、通話中のまま。 相手は… ーー「眠れなかったら電話して?」 帰り際、そんなセリフを残して去って行った秋山くん、だ。