涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜





「怜っ!!」


そこに現れたのは、怜のお父さんとお母さんで。


「おばさん、おじさん…」

「なっちゃん!!
怜は!?」

「まだ…」


ちらりとランプの方に目を向けると、おばさんはおじさんの胸に寄りかかって泣き始めて、目を逸らす。

何と無くこの空間に居づらくなって、ふらっと休憩所のようになっているところに向かった。

力なく、そこのベンチに座ると目をつぶった。