「なっちゃん…?」 そんなあたしに、甘えたな怜が気付かないわけがなくて、不思議そうな顔をして、あたしが離れた一歩を縮めようと歩みを進めた。 少しの違和感で気付かれると分かっている。 そして、今のあたしは、違和感だらけだと言うことも理解しているつもりだ。 だけど…。 理解したところで、今のあたしにそれは何の意味も持たない。 「どうしたの? 俺…なんかした…?」 泣きそうな顔で、怜は自分の手をスッとあたしの手に伸ばす。