涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜





ーー♪



返信が来たことを示す通知音がなって、それを開く。



"いいよ
どこで待てばいい?"

"じゃあ、授業が終わったら、智尋のクラス行くから。"



そう返信すると、



"りょか。"



すぐにそう返信が来たのを確認して、携帯をとじた。

携帯をカバンの中に入れて、カバンを持つ。



「…帰ろ」




明日のことを考えると、少しだけ気が重いけれど。


いつかはぶつかることなら、今のうちの方がまだ…いっか。



誰もいない一人だけの教室で、小さくため息をついた。