外に視線を移すと、サッカー部がランニングをしているらしく、大きな掛け声が聞こえた。
「…赤点、か。」
赤点と言われて思いつくのは、智尋との勉強会。
そういえば智尋…勉強、大丈夫だったのかな?
あ。智尋といえば…
あとでLINEしよう、と思っていたのに、すっかり忘れていた。
数週間ぶりにケータイの電源を入れる。
電池は切っていたおかげで入っているようだった。
「…うわ、」
なんだこの着信の量。
教室で一人、小さく声を漏らす。
何百件もの着信。
何千件ものLINEの通知。
怜からのものもあれば、智尋からのもあった。
何千ものLINEの通知の中の何百かは、美羽からのもので、心配をかけてしまったなあと再び実感する。
お礼、いっておかなきゃ。

