涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜





それだけじゃ、ない?


美羽のその言葉が頭に引っかかる。

それだけじゃない、の意味がわからなかった。



「それってどういう…?」

「…夏希のライバルは誰?」

「ライバル…?」

「…そこからは自分で考えなよ」

「あ、ちょ…美羽!!」




ライバル、という言葉に、どこかが反応したのに、なぜだか出てこない。


あー…イライラする。



スタスタと前を行く美羽を追いかけて、隣を歩く。




「…とりあえず、おめでと。」

「え?」

「夏希は、怜君よりも秋山を選ぶってどっかで思ってたから、さして驚きはしてないけど」




一応、お祝いの言葉を言ってあげる。と素直じゃない言葉をはきながら、そうはにかんだ。




「…ありがと」