「…あのあと、どうしたの?」
鍵をかけながら、そう質問をしてくる美羽は、冷静で。
「っ…れ、いとは…もう…」
ーーー終わった、よ
震える声でそう告げた。
怜とのこれからの関係は謎だ。
幼なじみとして、そばに居続けるのか。
はたまた、他人として過ごすのか。
幼なじみも…他人、か…
「怜君、背中押せたんだね」
「…うん、押してくれた」
鍵を閉め終わり、美羽が顔を上げた。
「あのさ…」
その真剣な顔に、なんとなく嫌な予感がした。
「う、ん…」
「あたしが、怜君を好きだって言ったら…どうする?」
ほら…あたしの嫌な予感は的中する。

