顔が見たい。 恥ずかしがってるなら、余計に見たい。 「智尋おろして!!」 「は!?やだよ!!」 バッサリと言い切った智尋は、もう一度あたしを担ぎ直して、歩みを進める。 「なんでよ。」 むすっとしたまま、そう聞くと、 「顔見られたくたい…のと、夏希怪我してんだろ、忘れてんじゃねえよ」 呆れたようにそういって、ゆっくりと歩く。 「あ、そうだった」 嗚呼、どうしよう。 また一つ、智尋を好きになった。