「いきなり…ごめん。」




なんだか、胸がいっぱいいっぱいで。


返事すら出来ない位、胸が苦しくて。




「っ、」


「…こんなこと、俺に言われても嬉しくないよな」




そんなんじゃないよって。

きちんと伝えたいのに…




「夏希は、誰が好きなの?」




あなただよって。

あなたが好きだよって。


口に出せば届くの。

今なら間に合うの。




心臓が今までに無い位早く動いていた。






ほら、勇気を出すんだ。


今、出さないだなんて、ただのアホでしょう?