涙恋〜甘えた幼なじみの忘れ方〜




走って来た方向に向けて、歩みを進み始めた智尋の背中を見つめながら、はあ。と小さくため息をついた。




言い過ぎた、かもしれない。

ていうか絶対言い過ぎた。




額に手を当てて、再びため息をついてから、とりあえず帰ろうと体を立たせる。

ビリビリとした痛みが右足に走る。





「ーっ、」