「最近っ、鞠に電話しても通話中のことが多くて…ひくっ、なんで?って聞いたら幼なじみからだって言ってて、相手が男だって知って、仲良いのがイラってきちゃって…っ。」
「うん。」
「鞠、最近悩んでたの知ってるから…それを多分相談してて…ひくっ、俺そんな頼りないのかなっとか思って、なんか悔しくて…っ、つい幼なじみのこと貶しちゃった…っ、」
ヤキモチ、という言葉が頭を支配する。
あぁ、いいなぁ。ずるいなぁ、ってどうしようもなく頭の中に黒い気持ちが湧き上がる。
そんな気持ち…持ってちゃいけないのにね。
好き、だとそうなっちゃう、なんてただの言い訳かもしれないけど。

