そんな怜に、言わないわけにいかなくなって…


「おめでとう、怜。」


笑いながらそういうと、心底嬉しそうな顔をした怜が天使のような笑みを浮かべて


「えへへっ!!
ありがとう!!!」


お礼を言った。

そして、


「鞠ちゃんとデートだった!!!!
なっちゃん、またね!!!!」


そんな言葉を残して嵐のように去って行った。

がちゃん、という部屋を出て行く音を聞きながら下を向く。