「っ、ひくっ…ひくっ…」


あたしの腰あたりに抱きつく怜の頭をそっと撫でながら、ボーッと考える。

鞠さんの幼なじみ、つまり、秋山君ということだろう。

秋山君は鞠さんと連絡は取り合ってるっぽいけど、あたしと怜のような近さではないらしいし…。

なんでそれで喧嘩になるんだ?


「怜。」

「ひくっ…なにっ…?」

「怜はなんで鞠さんの幼なじみにヤキモチ妬いたの?」


とりあえず、怜には吐かせるしかないし、スッキリしないと泣き止まないことは十分分かってるから。

だから、今は、辛いことでも聞かないといけない。